「猫を飼っているのに知人がウサギの面倒を見てくれと言われた」「うさぎが既にいるが友人が住居の事情で猫を引き取ってと言われた」など起こりうることですよね?既に1匹飼っているから「楽勝!」なんて思って何も準備せず知識もない状態で一緒に生活することはお勧めしません。動物の生態は同じサイズであっても全く異なることがありますが、今回は「猫」と「うさぎ」の多頭飼いについて両者の生態の違いや飼うことのリスク、初対面の時のコツ、飼うためにするコツや準備物など詳しくご紹介していきます。
目次
猫と兎の生態の違い
猫と兎の生態の違い
猫
- 習性: 捕食動物であり、活発で狩りの本能が強い。
- 行動: 好奇心が旺盛で、新しい物に興味を示す。高いところに登るのが好き。
- 食事: 肉食性で、タンパク質が豊富な食事が必要。
- 社交性: 独立心が強いが、飼い主との絆を深めることができる。
兎
- 習性: 草食動物であり、地面に近い生活を好む。潜り込む習性がある。
- 行動: 物静かで、驚きやすい。縄張り意識が強く、特定の場所を好む。
- 食事: 草食性で、新鮮な野菜や干し草が主な食事。
- 社交性: 社会的な動物で、他の兎との交流を好むが、人間とも良好な関係を築くことができる。
>>>うさぎの特徴と生態・習性について|飼う前に知りたいこと
猫と兎を飼う場合のリスク
最も恐るべきリスクやデメリット
- 捕食行動
- 猫が兎を獲物とみなすリスクがあります。特に初期段階では、猫の狩猟本能が発揮される可能性があり、兎が危険にさらされることがあります。
- ストレスと健康リスク
- 兎は驚きやすく、過度のストレスを感じると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。猫の存在が兎にとって持続的なストレスとなる場合があります。
- 食事管理の難しさ
- 猫と兎の食事は大きく異なります。特に、兎が猫の食事を摂取してしまうと健康に害を及ぼす可能性があります。
- 病気の伝染
- 異なる種族間での病気の伝染が発生することがあるため、衛生管理が重要です。
猫と兎:初対面の方法
- 準備と環境整備
- 別々の安全な空間を用意
- 初対面前に、猫と兎が別々の安全な空間で慣れることができるように準備します。兎には隠れ場所があり、ストレスを感じずに過ごせる環境を整えます。
- フェロモン製品の使用
- フェリウェイなどのフェロモン製品を使用して、猫の緊張を和らげることができます。
- 別々の安全な空間を用意
- 初対面のステップ
- 香りの交換
- 直接対面する前に、猫と兎のそれぞれの寝床やブランケットを交換して、互いの香りに慣れさせます。
- 短時間の対面
- 初めて対面させるときは、短時間で終わらせます。最初は数分程度で、時間をかけて徐々に延ばしていきます。
- 香りの交換
- 監視と管理
- 常に監視下に置く
- 初対面の際は、必ず監視下に置き、猫と兎の動きや反応を注意深く観察します。
- リードの使用
- 必要に応じて猫にリードを付け、安全を確保します。
- 常に監視下に置く
- 落ち着いた環境
- 静かな環境を提供
- 初対面の際は、静かな環境で行い、周囲の騒音や急な動きがないようにします。
- エサやおやつの活用
- 対面時にお互いにポジティブな印象を与えるために、エサやおやつを使ってリラックスさせることが有効です。
- 静かな環境を提供
- 読み取りと対応
- ボディランゲージの観察
- 猫と兎のボディランゲージを注意深く観察し、ストレスや不安のサイン(例えば、猫の毛が逆立つ、兎がパニックになるなど)に注意します。
- 速やかに分ける
- どちらかが不安や攻撃的な反応を示した場合は、速やかに別々の空間に戻し、落ち着かせます。
- ボディランゲージの観察
- 徐々に距離を縮める
- フェンス越しの対面
- 最初はフェンスやゲート越しに対面させ、お互いに安全に観察できる環境を作ります。
- 一緒の時間を徐々に延ばす
- お互いに慣れてきたら、一緒に過ごす時間を徐々に延ばしていきます。
- フェンス越しの対面
猫のストレスを軽減「フェリウェイ」
食事・トイレ:安全な生活の工夫
個別のスペース
- 猫と兎にそれぞれ専用の寝床と休憩スペースを用意します。
- 猫は高い場所を好むため、キャットタワーや高所のベッドを設置します。
- 兎には静かで落ち着ける低い場所に寝床を用意し、安心して眠れる環境を整えます。
- 隠れ場所やトンネルなど、兎が安心できる場所を提供します。
食事と水の管理
- 猫用と兎用の食器を分け、適切な場所に配置します。
- 両者の食事内容が異なるため、誤食を防ぐ工夫が必要です。
決まった時間に食事を提供すること
一定の時間に餌を与えることで、猫と兎がそれぞれの食事に集中できるようにします。これにより、餌を誤って食べるリスクを減らすことができます。
24時間つねに餌を出さないこと
1匹飼いの場合は24時間餌を出していることが多いですが、異なる種族を一緒に飼う場合は食事時間以外は餌を片付ける方法が有効です。これにより、各動物が自分の餌だけを食べるように管理できます。
実践例
- 決まった時間に食事を提供する方法
- 例えば、朝8時と夕方6時に猫と兎の餌を提供します。
- 各動物に対して約30分から1時間の食事時間を与え、その後は餌を片付けます。
- これにより、食事時間以外には餌が出ていないため、誤食のリスクが軽減されます。
- 個別に餌を与える方法
- 別々の部屋で餌を与えることで、互いに干渉しないようにします。
- 食事時間をずらす(例えば、兎に朝8時、猫に朝9時)ことで餌の管理がしやすくなります。
食事時間の注意点
監視: 初めのうちは、食事中の監視が必要です。お互いの餌を食べないように見守ります。
習慣づけ: 一定の時間に餌を提供することで、猫と兎はその時間に食事をする習慣がつきます。
量と頻度: 各動物の健康状態に合わせて、適切な餌の量と頻度を調整します。
トイレの管理
トイレ
- 猫用のトイレは砂を使用し、兎用のトイレはおがくずや新聞紙などを使います。
- トイレの配置場所はお互いに干渉しないよう工夫し、清潔に保ちます。
- 猫用のトイレと兎用のトイレをそれぞれ用意し、清潔に保ちます。
- トイレは静かで落ち着ける場所に設置し、兎のストレスを軽減します。
その他の準備物
おもちゃと遊び道具
- 猫と兎それぞれの好みに合わせたおもちゃを用意し、ストレス発散をさせてあげてください。マイペースそうに見えても猫もストレスは感じているはずです。
フェンスやゲート
- 必要に応じて部屋を仕切るためのフェンスやゲートを使用し、安全に区切ることができます。
飼い主がするべき行動とは?
- 安全なスペースの確保
- 初めて同居させる際は、別々のスペースを確保し、徐々にお互いに慣れるようにしましょう。兎には安全な隠れ場所を提供することが重要です。
- 監視と管理
- 猫と兎が一緒にいる時間は、常に監視下に置くようにし、危険な行動が見られた場合はすぐに分けるようにします。
- 適切な紹介と馴染ませ方
- 最初の数週間は短い時間だけ対面させ、徐々に時間を延ばすようにします。お互いに慣れてくるまで焦らずに進めることが重要です。
- 食事の管理
- 猫と兎の食事場所を完全に分け、兎が猫の食べ物にアクセスできないようにします。逆に猫が兎の食べ物を摂取するのも避けましょう。
- ストレス管理
- 兎のストレスサイン(例えば食欲不振、隠れる頻度の増加など)を常にチェックし、必要に応じて猫との距離を調整します。
- ポジティブな強化
- お互いに良い行動を見せた場合には、おやつや褒め言葉でポジティブな強化を行います。
- 定期的な健康チェック
- 定期的に動物病院で健康チェックを受けさせ、異なる種族間での病気の予防に努めます。
一緒に飼うことのメリット
社会化の向上
- 異なる種族が共存することで、社会性が向上し、孤独感を軽減することができます。
精神的な刺激
- お互いに遊び相手となり、精神的な刺激を提供し合うことができます。
運動量の増加
- お互いに追いかけっこや遊びをすることで、運動不足を防ぐことができます。
飼い主の幸福感
- 異なる種族の動物が仲良く過ごす姿を見ることで、飼い主も大きな喜びと満足感を得ることができます。
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