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猫2匹以上の多頭飼いを始めるのにかかる費用、餌やトイレなど空間の使い方ガイドブック

猫の多頭飼い(2匹以上)を考えている方も多いと思います。我が家のも2匹目の猫が来てしばらく立ちますが慣れるまでの間は新参猫が餌やトイレの分別ができずに古参猫のテリトリーを犯すこともしばしばありました。最初が肝心な餌とトイレの問題、今回はそれらのコツとかかる費用などご説明していきます。

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2匹の猫

多頭飼いにかかる費用

猫を複数飼う際に必要な道具や準備物、そしてそれにかかる具体的な費用の目安は以下の通りです。もちろん地域やブランドによって価格は異なる場合がありますが、概算として参考にしてください。

どういった費用がかかる?

  • 初期費用
    • 猫1匹に必要な初期アイテム(トイレ、食器、ベッド、おもちゃなど)の倍の数を用意する必要があります。
    • 健康診断や予防接種、マイクロチップの挿入などの費用も猫の数だけ増えます。
  • 継続的な費用
    • 餌のコストはもちろんのこと、砂やおもちゃの追加購入も必要になります。加えて、猫の健康維持のために定期的な動物病院の費用が増える可能性があります。
  • 保険
    • 複数の猫を飼う場合、ペット保険を考慮するのも良い選択肢です。これにより、予期しない病気や怪我の際の出費を抑えることができます。

    1. 餌関連

    • 餌皿(複数個)
      • 価格帯: 500~2,000円/個
      • 各猫用に少なくとも1つずつ必要です。また、水飲み用のボウルも各猫に1つずつあると良いです。
    • 自動給餌器(必要に応じて):
      • 価格帯: 5,000~15,000円
      • 個別の給餌を管理するために便利です。
    • 餌(ドライフード・ウェットフード)
      • 価格帯: 3,000~10,000円/月(2匹分)
      • ドライフードとウェットフードを混ぜて与える場合、月ごとの食費が2匹分でこの程度かかります。

    2. トイレ関連

    • トイレ本体(複数個)
      • 価格帯: 2,000~8,000円/個
      • 猫の数+1のトイレを用意するため、例えば2匹なら3つ必要です。
    • 猫砂
      • 価格帯: 1,000~3,000円/月(2匹分)
      • 猫砂は月に1~2袋程度消費するので、その分の費用を見積もっておく必要があります。
    • トイレマット(トイレの外に敷く)
      • 価格帯: 1,000~3,000円
      • トイレの外に敷いて砂が飛び散るのを防ぐためのものです。
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    3. 健康管理

    • 定期的な健康診断やワクチン接種
      • 価格帯: 5,000~15,000円/猫(年1回)
      • 新参猫にも古参猫と同様に健康管理が必要で、予防接種や健康診断を含む費用がかかります。
    • 避妊・去勢手術
      • 価格帯: 10,000~30,000円/猫
      • 必要に応じて行う場合、手術費用がかかります。
    • ペット保険(必要に応じて)
      • 価格帯: 2,000~5,000円/月/猫
      • 不測の事態に備えて保険をかけることを検討する場合の費用です。

    4. その他の道具・準備物

    • キャットタワーや隠れ家スペース
      • 価格帯: 5,000~20,000円
      • 猫同士のストレスを軽減するために、それぞれが個別の隠れ家や高い場所で過ごせる環境を整えると良いです。
    • おもちゃ
      • 価格帯: 1,000~5,000円/月
      • 複数の猫の遊びやストレス解消のために必要です。定期的に新しいおもちゃを導入することも効果的です。
    • ベッド
      • 価格帯: 2,000~5,000円/個
      • 各猫に個別のベッドを用意することが望ましいです。
    • ブラシ・グルーミング用具
      • 価格帯: 1,000~3,000円
      • 複数の猫を管理するためには、グルーミングツールを用意しておくと便利です。

    5. 初期費用の合計目安

    1匹あたりの準備に必要な初期費用は、20,000~50,000円程度が目安になります。2匹飼う場合は、この金額の2倍程度、つまり40,000~100,000円が想定されます。

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    6. 月々の継続費用の目安

    • 2匹分の餌、トイレ、医療費、その他のケア費用
      • 月々の費用は15,000~30,000円程度が目安です。食費、猫砂、玩具の交換、そして必要に応じてペット保険などの費用がかかります。

    このように、複数の猫を飼うための費用は、初期費用と継続的な費用の両方を考慮する必要があります。事前にこれらの費用をしっかりと見積もり、必要な道具やアイテムを準備することで、猫たちが快適に過ごせる環境を整えましょう。

    猫と餌

    餌の場所や餌の時間で工夫する

    猫同士のトラブルを防ぐため、各猫に別々の餌場を設けるのが理想的です。餌を一つの場所に置くと、猫同士の競争が発生し、一部の猫が食事できない可能性があります。高低差を利用したり、部屋を分けたりすることも効果的です。新参猫が古参猫の餌を食べたりトイレを使う問題に対する対策は、猫同士のストレスを軽減しつつ、個別の空間を確保することが重要です。以下の方法が効果的です。

    • 餌の場所を分ける
      • 新参猫と古参猫の餌をそれぞれ異なる場所に配置します。異なる部屋や高低差のある場所(例えばキャットタワーの上と下)に置くことで、猫同士が食事中に干渉し合わないようにします。
    • 餌の時間を分ける
      • もしスペースが限られている場合、食事の時間をずらすことも有効です。一方の猫が食事を終えたら、次の猫が食べるようにスケジュールを組むことができます。

    トイレの数や猫のための空間

    猫1匹につき1つ以上のトイレ

    • 一般的には「猫の数+1」のトイレを用意するのが推奨されています。例えば、2匹の猫の場合、最低でも3つのトイレを用意するのが理想です。これにより、猫同士の縄張り争いやトイレの利用制限が軽減されます。

    空間の確保

    • プライベートなスペースの提供:各猫がそれぞれの縄張りを持つことができるように、各猫に十分なプライベートスペースを確保する必要があります。キャットツリーや隠れ家スペースを用意することで、猫が安心できる場所を提供しましょう。

    社会性と互換性

    • 相性を見極める:猫同士の相性は非常に重要です。年齢、性別、性格が似ている猫の方がうまくいくことが多いですが、ゆっくりとした慣らしが必要です。新しい猫を導入する際は、初めて顔を合わせるときにはお互いの匂いに慣れる時間を与えるのが効果的です。

    いかがでしたか?かかる費用はあくまで目安ですので、「そこまでかけなくても」とか「もっと必要なものがある」などは猫の性格などによって変化をつけてもいいかもしれません。

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