こんにちは今回の「猫図鑑」は長毛種の猫の中でも大型でとても賢く品格漂うイメージのある「メインクーン」をご紹介してまいります。
目次
メインクーンてどんな猫?
メインクーン猫の体型と体重
メインクーンは筋肉質で体格は非常に大きい部類に入る猫です。体重はオスで約5.5kgから8kg、メスで3.5kg〜5.5kgに達することがあります(重っ)さらに中には11kgを超える個体もいるとか…。メインクーンの体は長く胸が広く骨格もしっかりしており、その恵まれた体型から高い運動能力を持つことが伺えます。
メインクーン猫の容姿
メインクーン猫の最も顕著な特徴の一つは、その顔立ちです。彼らは大きくて丸い目と広がった耳を持ち耳の先には特徴的な「リンクス・チップ」と呼ばれる毛の房があります。これらの特徴が組み合わさることで野生的で威厳のある表情を持ちます。また、その長く豪華な尾はしばしばリスのように見え彼らの外見にさらなる魅力を加えます。
メインクーン猫の毛並み
メインクーン猫の毛並みは厚くて耐水性があります。彼らの被毛は中長で季節によって変化します。冬にはより厚く長くなり彼らを寒さから守ります。彼らの毛色は非常に多様で単色から複数色の組み合わせ縞模様、斑点まで様々です。毛の手入れは定期的に必要ですが他の長毛種に比べれば比較的容易です。
メインクーンの毛並みと気になる抜け毛について
メインクーン猫の運動能力
メインクーン猫は、その大きな体格にもかかわらず驚くほど敏捷で高い運動能力を持っています。彼らはジャンプや登攀が得意で活動的な遊びを好みます。また知性が高く好奇心旺盛なため新しいトリックやゲームを学ぶことに喜びを感じます。
メインクーン猫の性格の特徴は?
メインクーン猫は「穏やかな巨人」とも称されるほど、大きな体格にも関わらず非常に穏やかで優しい性格をしています。彼らは社交的であり家族の一員としての役割を自然と果たすことができることで知られています。また非常に賢く新しいトリックや命令を学ぶことが得意です。そのためペットとしてだけでなくセラピーキャットとしても活躍することがあります。
メインクーン猫の人懐っこさ、孤独耐性
メインクーン猫は一般的に人懐っこい性格をしていますが個体によって人見知りの度合いには差があります。しかし彼らは環境や人々に慣れるのが早く比較的短時間で新しい人や環境に適応する能力を持っています。孤独耐性についてはメインクーン猫は一人でいることにも比較的耐えられますが長時間の孤独は好ましくありません。彼らは注目を浴びたり交流することを好むため定期的な交流は必要です。
メインクーン猫のスキンシップの得手不得手
メインクーン猫はとてもスキンシップを楽しむ傾向のある猫です。全てのメインクーンとは言いませんが多くのメインクーンは撫でられたり膝の上で落ち着いて過ごすことを楽しんでいるようです。もちろん中には独立心が強く自分のルールの中でスキンシップを受け入れるメインクーンもいるでしょう。彼らは自分の領域を尊重されることを望んでいるので、まずは信頼関係を築きスキンシップを取りましょう。
メインクーン猫だけに見られる癖の特徴
メインクーン猫は独特の癖を持つことがあり例えば水遊びを好むメインクーンが多いことが知られています。メインクーンは水の流れる音に興味を示し蛇口から流れる水をじっと見つめたり水を足で探るなどの行動を取ることがあります。また、非常に話好きで独特の鳴き声を持っていることも特徴的です。彼らは特定の音節を使ってコミュニケーションを取ることがあり、その声は他の猫種とは異なります。
メインクーンの健康上で注意すべき点は?
メインクーン猫は一般的に健康で長生きする猫種ですが特定の健康問題に対する遺伝的な傾向があります。さらに大型の猫に見られがちの病気、これらの問題に注意し早期に対処することでメインクーンの健康を長く保つことができます。
特にかかりやすい病気
- 心筋症
- 特に重要なのが、心筋症です。これは心臓の筋肉が厚くなる病気で、特にハイペルトロフィック心筋症(HCM)がメインクーンに多く見られます。HCMは進行性の病気であり、最終的には心不全を引き起こす可能性があります。
- 脊椎筋肉萎縮症(SMA)
- SMAは、脊髄と脳幹に影響を与える遺伝性の疾患で、筋力の低下や運動能力の低下を引き起こします。幸い、この病気は命に直接影響を与えるものではありませんが、影響を受ける猫の生活の質には影響を与えます。
- 股関節形成不全
- 股関節形成不全は、股関節が正しく形成されないことで起こります。これはメインクーンに限らず多くの大型猫種で見られますが、痛みや関節の問題を引き起こす可能性があります。
病気に対するそれぞれの対策
- 心筋症の対策
- 定期的な健康診断: 年に一度は専門の獣医師による心臓の検査を受けることが重要です。HCMは早期に発見すればするほど、管理しやすくなります。
- 適切な運動: 適度な運動は心臓の健康を保つのに役立ちますが、過度な運動は避けるべきです。
- 脊椎筋肉萎縮症(SMA)の対策
- 遺伝子検査: 繁殖前に遺伝子検査を行い、SMAの遺伝子を持つ猫が子孫を残さないようにすることが重要です。
- 股関節形成不全の対策
- 適切な体重の管理: 体重を適切に管理することで、関節にかかる負担を軽減できます。
- 栄養バランスの取れた食事事:関節の健康をサポートする栄養素を含む食事を与えることが大切です。
- 適度な運動: 関節の柔軟性を保つためには、適度な運動が必要です。
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メインクーン猫の起源と認可までの道のり
メインクーン猫の起源とその品種が正式に認可されるまでの歴史は興味深い物語を持っています。この猫種の名前が示すようにメインクーンはアメリカ、特にメイン州にその起源を持つと広く考えられています。メインクーンはアメリカ原産の最も古い猫種の一つであり、その起源にはいくつかの説がありますが正確な起源は謎に包まれています。
謎多きメインクーン起源説
船乗りの伝説
一つの人気ある説は18世紀にメイン州に持ち込まれたヨーロッパの船乗りの猫が先祖であるというものです。船乗りの中にはキャプテン・チャールズ・クーンという人物がおり彼の船に乗っていた長毛種の猫が地元の猫と交配し、その結果メインクーンの先祖が生まれたという話です。
マリー・アントワネットの説
別の興味深い説はフランス革命から逃れようとしたマリー・アントワネットがアメリカへの脱出計画の中で自分のペルシャ猫を船に乗せたというものです。彼女自身は処刑されましたが猫たちはメイン州に到着し地元の猫と交配したとされています。
自然進化の説
より科学的な説はメインクーンが自然選択によって発展したというものです。長い冬と厳しい環境の中で厚い毛皮、大きな体格、強い狩猟本能を持つ猫が生き残り繁栄したとされています。
メインクーンの正式な認可
メインクーンは19世紀末から猫展に出展されており、その人気は早くから確立されていました。最初の公式な猫展は1861年にイングランドで開催され、その後アメリカでも展示会が開催されるようになりました。メインクーンは1876年のフィラデルフィアのセンテニアルエキスポジションで注目を集め、その後も人気は続きました。
しかし20世紀初頭にペルシャ猫やシャム猫などの外国種がアメリカに紹介されるとメインクーンの人気は一時的に影を潜めました。それにもかかわらずメインクーン愛好家たちはこの猫種の保存と促進に尽力し1970年代にはメインクーン専門のブリーダークラブが設立されました。
メインクーンは最終的に1976年にアメリカの主要な猫団体によって正式に品種として認可されました。以来メインクーンはその優れた性格、印象的な外見、そして猫展での成功により世界中で愛されるようになりました。現在では、メインクーンはアメリカだけでなく世界中で最も人気のある猫種の一つとされています。
まとめ・メインクーン猫の人気と相場
いかがでしたか?考えるほどに興味が湧く猫「メインクーン」です。もしメインクーンを飼うことが出来れば冬に布団で共にすごしてみたりワンちゃんのように一緒に一日中遊んでられそうですね。日本でも大変な人気があるメインクーンですがブリーダーでの相場は17万円〜28万円と言った所でしょうか?この猫種に定価はなく値段の変動が結構上下するとのこと。信頼できるブリーダーさんやペットショップで相談していい出会いができますようお祈りしております。
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