いよいよ2023も師走、お待ちかね京の年中行事「吉例顔見世興業」が開幕致します。年に一回の顔見世興行ですが過去にはコロナで3年前から先延ばしになっていた市川團十郎の襲名披露公演となりますが、今回は例年との違いや南座での見どころ、演目の見どころなどご紹介出来ればと思っております。
「2023京都南座顔見世興行」開催期間と開幕時間
2023年12月1日㈮~24日㈰
昼の部 午前10:00~午後2:00
夜の部 午後3:45~午後8:30
※演目の盛り上がりにより前後することも?
【休演日】12月7日㈭13日㈬18日㈪
コロナ禍最中は三部制が続き、一部に二幕(日舞を入れて三幕)の二時間から二時間半の演目だったのですが今年の顔見世は通常通りの午前午後の二部構成でたっぷり4時間歌舞伎を楽しめそうです。
食事は館内で食べることができます
座席にて食事を食べることができます。が、休憩時間が30分ほどですので購入して食べてお手洗いに行ってと大忙しです。軽い軽食ぐらいになさるのをお勧めいたします。
一階の売店にてお弁当や軽食、お土産や飲み物を購入できます。持ち込みのお弁当など食べる方もいるかとは思いますが、匂いなど気をつけて常識の範囲内での飲食を心がけていただ
売店情報↓
顔見世興行、今回の見どころは?
「口上」「十八番」市川家のお家芸の荒事を刮目。
今回の見どころですか。ずばり、上方では3年ほど延期になっていた「海老蔵改め團十郎白猿」丈の襲名披露ということで全国から注目されているかと思います。
さらに、ダブル襲名披露の十八代「新之助丈」の口上でしょうね。
歌舞伎の魅力は古典の中に現代の人の魅力と演者の生の声や表情、その日しか見れない立ち回り、その場でしか感じることのできない息づかい…。
歌舞伎の演目は「変化」しながら長い時間を飽きさせない魅力がありますよね。静から動に。暗から明にと他の演劇とはひと味違う古典の素晴らしさがあります。
◇昼の部
第一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
角力場
濡髪長五郎 鴈治郎
放駒長吉 隼人
平岡郷左衛門 亀鶴
三原有右衛門 廣太郎
茶亭金平 寿治郎
山崎屋与五郎 染五郎
藤屋吾妻 壱太郎
野口達二 改訂
第二、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)
八代目市川新之助初舞台相勤め申し候
外郎売実は曽我五郎 初舞台 新之助
大磯の虎 扇雀
工藤祐経 梅玉
第三、男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)
五郎蔵 海老蔵改め團十郎
禿 ぼたん
三好枡兵衛 廣松
荒浪磯蔵 歌昇
第四、歌舞伎十八番の内 景清(かげきよ)
悪七兵衛景清 海老蔵改め團十郎
秩父庄司重忠 梅玉
◇夜の部
第一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
衹園一力茶屋の場
大星由良之助 片岡仁左衛門
遊女おかる 孝太郎
富森助右衛門 隼人
矢間重太郎 染五郎
寺岡平右衛門 芝翫
第二、 襲名披露 「口上」(こうじょう)
海老蔵改め團十郎
初舞台新之助
仁左衛門
梅玉
幹部俳優出演
第三、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
河東節十寸見会御連中
花川戸助六 海老蔵改め團十郎
三浦屋揚巻 壱太郎
三浦屋白玉 児太郎 ※14日以降壱太郎と配役交代
くわんぺら門兵衛 芝翫
白酒売新兵衛 扇雀
通人里暁 鴈治郎
口上 染五郎
チケット料金(税込み)4等席〜1等席と特等席
ちなみに歌舞伎観劇の値段はピンキリで6000円~25000円。1等席というのはいわゆる1階桟敷席であって、実は隠れた人気席は花道上の2階席からかぶりつき観劇だったりします(・∀・)ニヤ
それにしても4時間も観劇できてかなり割安だなと改めて思います。
- 1等席 25000円
- 2等席A 12000円
- 2等席B 10000円
- 3等席 8000円
- 4等席 6000円
- 特別席 27000円
チケットWEB松竹
チケットの販売は11月9日から始まっているそうです。非常に人気が出そうですので貴重なチケットになるかもしれません。
運が良ければ昼夜どちらも見たいですね。