猫の３ヵ月〜1年の体重変化：小型・中型・大型猫の体重と痩せと肥満の原因と対策

我が家の愛猫の体重は健康的なのか？食べるのが好きな猫種やデリケートな性格でストレスを抱えると食べなくなる猫の個体差など飼い主様は猫の健康管理をする上で一般的な平均値を知りたい時もあるかと思います。今回は猫の平均体重はその品種やサイズによって大きく異なるため、一般的な分類として「小型」「中型」「大型」に分けて平均体重をお話しします。さらに「痩せすぎ」「太り過ぎ」についても解説してまいります。

体型別と生後期間別の一般的な体重変化

小型猫の一般的な体重と当てはまる品種

• 3ヶ月: 約1kg - 1.5kg
• 6ヶ月: 約1.5kg - 2.5kg
• 1年: 約2kg - 3kg

猫の年齢、猫種、猫の環境別の最適キャットフード：迷った時はこれを選べばOK！

ネットやホームセンターを見てみるとたくさんの種類がありすぎて正直何が何だか、どれを選んだら良いのかわからない！って人いませんか？キャットフードを選ぶ際には、猫の年齢、猫種、環境に応じた適切なフードを選ぶことが重要です。

1. シンガプーラ (Singapura)
   • 世界で最も小型の猫の品種として知られています。成猫でも体重は約2-3kg程度です。
2. デボンレックス (Devon Rex)
   • 体重は約2.5-4kgですが、一部の個体は3kg未満の場合もあります。体が小さく、軽量です。
3. コーニッシュレックス (Cornish Rex)
   • 体重は約2.5-4kgですが、デボンレックスと同様に一部の個体は3kg未満となることがあります。
4. バリニーズ (Balinese)
   • 体重は3-4kgですが、小柄な個体は3kg未満のこともあります。

＞＞＞猫図鑑：デボンレックスというイングランド原産の猫を知ってる？その見た目や毛並み、性格の特徴と歴史を解説

中型猫の一般的な体重と当てはまる品種

• 3ヶ月: 約1.5kg - 2kg
• 6ヶ月: 約2.5kg - 4kg
• 1年: 約3kg - 6kg

1. アビシニアン (Abyssinian)
   • 活発で遊び好きな性格です。
2. シャム (Siamese)
   • 社交的で声が大きいことが特徴です。
3. オシキャット (Ocicat)
   • 外見は野生的ですが、飼いやすい家庭向きの性格です。
4. トンキニーズ (Tonkinese)
   • シャム猫とバーミーズの交配から生まれた品種です。
5. コラット (Korat)
   • 光沢のある銀色の被毛が特徴です。
6. ソマリ (Somali)
   • 長毛種で、アビシニアンに似た外見です。

＞＞＞猫図鑑：ソマリという猫を知ってる？アビシニアンとの関係は？体格や毛並み、性格をご紹介

大型猫の一般的な体重と当てはまる猫種

このグループにはメインクーンやノルウェージャン・フォレスト・キャットなどが含まれます。特にメインクーンは成猫で平均5kgから9kg、時にはそれ以上に達することもあります。

• 3ヶ月: 約2kg - 3kg
• 6ヶ月: 約3.5kg - 5kg
• 1年: 約5kg - 7kg以上

1. メインクーン (Maine Coon)
   • 体重は平均5.5〜9kgですが、一部の個体はそれ以上になることもあります。非常に社交的で人懐っこい性格です。
2. ノルウェージャンフォレストキャット (Norwegian Forest Cat)
   • 体重は約5〜9kgで、寒冷地に適した厚い被毛を持っています。
3. ラグドール (Ragdoll)
   • 体重は約5〜9kgで、柔らかく大きな体が特徴です。非常におとなしい性格です。
4. ブリティッシュショートヘア (British Shorthair)
   • 体重は約5〜8kgで、がっしりとした体格が特徴です。
5. バーマン (Birman)
   • 体重は約5〜7kgで、シルクのような被毛を持っています。
6. シベリアン (Siberian)
   • 体重は約5〜8kgで、厚い被毛と筋肉質な体が特徴です。
7. チャートリュー (Chartreux)
   • 体重は約5〜7kgで、青みがかった被毛が特徴です。
8. トルコアンゴラ (Turkish Angora)
   • 体重は約5〜8kgで、細長い体と優雅な動きが特徴です。

＞＞＞猫図鑑:メインクーンはどんな猫？穏やかな巨人と言われる所以、体重や外見、性格の特徴

これらの数値はあくまで平均的な指標です。猫の健康状態は体重だけではなく、体型、体脂肪率、活動性など様々な要素によっても左右されます。特に品種によって成長曲線が異なるため特定の品種の詳細な成長データを参考にすることをお勧めします。

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猫のブラシングは毛並みを整えるだけでなく皮膚の健康と抜け毛を減らし毛玉の形成を防ぐ役割もあります。体調や皮膚の状態を知るためにブラッシングは猫とのコミュニケーションを取るためにも欠かす事ができません。

個々の猫に最適な体重管理を行うことが重要で猫の成長段階における健康的な体重はサイズや品種によって異なるので、ここでは小型、中型、大型猫についての一般的な目安をチェックしてみてください。

痩せと肥満の原因と対策

痩せすぎと太り過ぎの猫に対する対策は、それぞれ状態に応じた適切な食事管理と運動が重要です。以下は、痩せすぎと太り過ぎの猫の対策として飼い主が取るべき行動です。

痩せすぎの猫の原因と対策

1. 原因を知る！内臓疾患や寄生虫の心配も
   • まず痩せの原因を特定するために、獣医師による全面的な健康診断が必要です。栄養不足、消化吸収の問題、寄生虫、慢性疾患など、様々な原因が考えられます。

＞＞＞猫が痩せる原因とは？病院に連れて行くべき症状を獣医師が解説

1. 栄養価の高い食事を与える
   • 獣医師の指導のもと高カロリーで栄養バランスの取れた食事を与えましょう。小さくて頻繁な食事が効果的な場合もあります。

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1. 定期的な健康チェック
   • 回復過程をモニタリングし、体重や健康状態が改善しているかを定期的に確認します。

太り過ぎの猫の原因と対策

1. 原因を知る！糖尿病の原因があるかも？
   • 適正体重とそれを達成するための計画を獣医師と相談します。肥満が糖尿病や関節痛など他の健康問題を引き起こす可能性があるため、専門家のアドバイスが重要です。

＞＞＞【獣医師監修】猫の肥満は危険！？知っておきたいリスクとダイエット方法

1. カロリー制限と食事管理
   • 適切なカロリーの摂取と栄養バランスのとれた食事への切り替えが必要です。食事の量を徐々に減らし低カロリーで高繊維の食事を提供することが推奨されます。
2. 適度な運動を促す
   • 遊びや運動を通じて積極的にカロリー消費を促します。例えば、レーザーポインターやフェザートイなどで遊ばせることが有効です。
3. 進捗のモニタリング
   • 定期的に体重を計測し、食事や運動計画の効果を評価します。必要に応じて計画を調整します。

これらの対策を実施する際には、猫のストレスを避けるためにも、変更を徐々に行うことが重要です。猫の健康と幸福を保つためには、獣医師と連携しながら慎重に対策を進めることが大切です。

猫の体重の増減

一般的な換算の方法として猫の体重が人間の体重に対して「1キログラムの猫の体重は人間で約13キログラム」という換算になります。この換算は薬の投与量を計算する際などに参考にされるようです。

たとえば、一般的な中型猫が約4kgの場合、この換算方法によれば人間の体重で約52kg（4kg×13kg）と考えることができます。この換算は完全に科学的な根拠に基づくわけではなく、あくまで一般的な目安として考えると良いでしょう。

猫154g太る＝人間2kg太る

人間が2キロ太ることは、猫が約154グラム（2,000グラム ÷ 13）太ることに相当します。

ただし、これは単純な換算であり実際には猫と人間の体の構造や代謝の違いがあるため、実際の健康への影響はこの数値だけで完全には測れません。しかし、この換算からもわかるように、猫にとって数百グラムの体重変化でも、健康への影響はかなり大きいと言えます。特に猫は体重が少ないため、少しの体重変化でも相対的に大きな割合となります。そのため、猫の体重管理は非常に慎重に行う必要があります。

猫の体型を診断するシステム：BCSって知ってる？

BCS（Body Condition Score）は、猫などのペットの体型を評価するためのシステムで、体脂肪の量とその分布を基にして健康状態を判断します。このスコアは、ペットが適正体重であるか、過体重または体重不足かを評価するのに役立ちます。

BCSは一般的に1から9のスケールで評価されます。このスコアにより、獣医師はペットの健康管理計画を立て、必要に応じて食事や運動の調整を提案することができます。

• 「1」: 極端に痩せている
• 「5」: 理想的な体重
• 「9」: 極端に肥満

BCSについての詳しい情報は、主に次の場所で得ることができます。

＞＞＞犬と猫の適正体重はBCS（ボディコンディションスコア）で確認しましょう。

1. 獣医師
   • 獣医師はペットの健康診断の際にBCSを評価し、ペットの体重管理についてのアドバイスを提供します。
2. 獣医学関連のウェブサイト
   • 多くの獣医学関連のウェブサイトや教育機関のサイトでは、BCSの詳細や評価方法についての情報が提供されています。
3. ペットケアの書籍
   • ペットの健康に関する書籍にBCSの説明が含まれる事が多く、このスコアリングシステムを理解し適切に使用することで、ペットの健康をより良く管理することが可能となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか？人も猫も一緒ダイエットや健康管理をする際のコツは毎日体重計に乗って「自身の今の体重を知る」です。そして体重の変化によってわかる情報から猫の健康に関するヒントを得ることになるかもしれません。糖尿病、栄養不足、消化器官の疾患、口の中の病気、関節疾患などなど、その他の病気も猫の食欲や体重からわかる事があるかも。