猫の爪

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猫の爪切りと爪とぎの違いは?爪切りをするメリットとデメリット、頻度について解説

爪切りと爪とぎの違いは?

今回は猫ちゃんにとって狩りに欠かせない部位「爪」についてお話しますね。お手入れの方法に「爪切り」と「爪とぎ」がありますが、似ているようで これはそれぞれに違う目的があって意味合いも違います。

猫にとって爪切りって何?

爪切りは、猫ちゃんの爪が長くなりすぎてしまったときに行います。爪が長いと、歩くときに不便を感じたり、最悪の場合、爪が肉球に食い込んでしまうことも。それを防ぐため、また、家の中の物を傷つけないようにするために爪切りが必要です。

猫にとって爪とぎって何?

一方、爪とぎは猫ちゃんが自ら行う行動です。これによって古い爪の外側が剥がれ、新しい鋭い爪が出てきます。爪とぎは、猫ちゃんがストレスを解消したり、自分の縄張りを主張する行動でもあるのです。ですから、爪とぎ用のアイテムを用意してあげることで、家具などを傷つけることなく、猫ちゃんが爪とぎを楽しむことができます。

爪研ぎをする猫

>>猫が爪とぎをする意味とは?上手なしつけ方法や爪とぎ防止グッズも紹介

爪切りのメリットとデメリット

爪切りをしないとどうなるの?

定期的に爪切りをしないと、猫ちゃんにとっていくつかの不都合や問題が生じる可能性があります。

  • 歩行の問題:爪が長すぎると曲がってしまい、歩きにくくなることがあります。
  • 自己傷害のリスク:長い爪が自分の肉球や体を傷つけることも。
  • 家具へのダメージ:爪が長いと、知らず知らずのうちに家具や壁を傷つけてしまうことが多くなります。
  • 性格の変化:不快な爪の長さがストレスとなり、猫ちゃんが攻撃的になることも。

爪切りしないメリットもある

「爪切りって絶対しないといけないの?」と思う方もいるかと思いますが野生の猫ちゃんは爪切りしませんよね。爪切りをしないことで猫ちゃんの生活にいいこともあるんです。

  • ストレスの軽減
    • 猫ちゃんによっては、爪切りが大きなストレスになることもあります。特に抱っこや体を抑えられるのを苦手とする猫ちゃんには、爪切りがトラウマになってしまうことも。
  • 自然な行動の促進
    • 爪切りをしないことで、猫ちゃんが自然と爪とぎを行うようになり、爪の健康を保つ手助けになることもあります。

猫の爪切りの頻度

猫の爪切りの頻度は猫の生活環境や活動量、爪の成長速度によって異なりますが、一般的には2週間に1回から1ヶ月に1回の頻度で見てあげると良いでしょう。室内で生活する猫の場合は、爪とぎの機会が少なく爪が伸びやすいので、定期的なチェックが必要です。

爪切りをするべきタイミング

  • 爪の先が鋭く尖っている
  • 爪が曲がり始めている(特に内巻きになっている場合)
  • 歩く音が聞こえるようになった(爪が床に触れて音がする)
  • 猫が家具などに爪が引っかかるようになった

これらのサインが見られたら、爪切りのタイミングと考えてください。

爪研ぎをする猫

爪切りのコツ

準備するもの

  • 専用の猫用爪切り:人間用の爪切りは猫の爪を割る原因になるので避けましょう。
  • スタイプティックパウダー(止血剤):もし爪を切りすぎて出血した場合に備えて。
  • おやつ:爪切りの後にはご褒美を。

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正しい切り方のコツ

  1. リラックスさせる
    • 爪切り前に猫をなでて落ち着かせ、リラックスした状態を作り出します。
  2. 正しい抱き方をする
    • 猫を膝にのせ、肘でそっと体を支えると安定します。不安定だと猫も落ち着きません。
  3. 一本ずつ慎重に
    • 爪を軽く押し出して、透明な爪の先端部分だけを切ります。「クイック」と呼ばれる爪の生きている部分(血管が通っている部分)を避けるようにしてください。
  4. 角度に注意
    • 爪切りは猫の爪のカーブに沿って、少し斜めに切ると自然です。
  5. 全ての爪をチェック
    • 前足だけでなく、後足の爪も忘れずにチェックしましょう。
  6. 出血した場合
    • 止血剤を爪に塗り、圧をかけて出血を止めます。慌てず飼い主が冷静でいることが大切です。
女性に爪切りをしてもらう猫

猫の反応を見る

猫が怖がる場合は、無理に続けず、少しずつ慣らしていくことが重要です。最初は数本の爪を切って終わりにし、徐々に増やしていく方法もあります。

爪切りを嫌がる猫の対処法は!?

猫の爪切りを遊びの中で行う方法は、猫にとってストレスを減らす良い方法です。以下は、猫が嫌がることなく爪を切るためのアイデアをいくつか紹介します:

>>【獣医師監修】猫の爪の切り方を動画で解説!嫌がる際の対策も紹介

遊びを取り入れる

  • おもちゃを使う: 猫がおもちゃで遊んでいる最中に、自然と爪が出る瞬間を見計らって切る。例えば、じゃれ猫用の棒や羽根がついたおもちゃを振りながら、猫が興奮している時に爪切りを試みます。
  • おやつを使う: 爪切りの前後には必ずおやつを与えることで、ポジティブな経験と関連付ける。爪を切る行為そのものよりも、おやつに集中していれば、爪切りをあまり意識させないことができます。

爪切りの練習をする

  • 少しずつ慣れさせる: 爪切りツールに慣れさせるために、最初はツールを猫の近くに置いておくだけから始めます。徐々にツールを猫の足に触れさせて、抵抗が少ないときに軽く爪を触るなど、段階を踏んでいきます。
  • マッサージを組み合わせる: 爪切りの際に足のマッサージをすることで、猫がリラックスしやすくなります。特に爪切りを始める前のマッサージは効果的です。

適切なタイミングで切る

  • リラックスしている時に選ぶ: 猫がリラックスしている時や眠そうな時(例:お昼寝後)に爪切りを行うと、抵抗される可能性が低くなります。
  • 定期的に行う: 爪切りを日常的なケアの一部として定期的に行うことで、猫も爪切りに慣れ、抵抗が少なくなります。

正しい方法で切る

  • 正しい切り方を学ぶ: 猫の爪には「生きている部分(血管と神経が通っている)」があるため、それを避けて切る必要があります。事前に獣医師やプロフェッショナルから正しい切り方を学びましょう。
  • 専用の爪切りを使用する: 猫用の爪切りを使用し、人間用のは避けること。猫用のものは猫の小さな爪に合わせた形状で、爪を割れにくくします。

一人で難しい場合は助けを求める

  • 家族や友人に協力してもらう: 爪切り中に猫を抱っこしてもらい、安定させることでスムーズに行えます。
  • プロのトリマーを利用する: 家での爪切りが難しい場合は、プロのトリマーに依頼するのも一つの方法です。

猫の爪切りは猫にとっても飼い主にとってもストレスの源になりがちですが、これらの工夫をすることで、よりスムーズに、そして安全に行うことができます。ポジティブな経験を積み重ねることが大切です。

抱っこされることを拒む亜メリカンショートヘア

まとめ

猫ちゃんの爪切りと爪とぎは違う目的で行われるものですが、どちらも猫ちゃんが快適に過ごすためには欠かせません。爪切りは、猫ちゃんや家庭環境を守るために行い爪とぎは猫ちゃんの本能とストレス発散のために必要です。猫ちゃんの性格や習性に合わせて、適切な爪のお手入れを心がけましょう。

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