きもの 振袖 雑学

振袖の柄に込められた意味と名前の由来一覧!松竹梅から藤まで、振袖の模様の意味や歴史を詳しく解説

綺麗なだけじゃない。柄の意味や紋様の名前意味を説明。

特に古典柄に多く使われている伝統的な柄には、良縁に恵まれるように願って「七宝柄」や「唐草紋様」のように縁起の良いもの、格式高いものなどたくさんの柄があります。
その文様は、着物だけではなく伝統工芸品や慶弔の調度品などさまざまな場面で使われることが多いのでご自身のお着物やお振袖や持っているものの中にきっと「これも吉祥文様だったんだ」と感動することもあるかもね!

松竹梅は日本の伝統的な文様で、それぞれ松、竹、梅は幸福や長寿、成長や強さ、誠実や品格などを象徴します。これらの要素は子供や家族に対する願いや祝福を表しています。松竹梅の文様は幸せや繁栄、家族の健康や幸福を願うシンボルとして広く愛されています。

着物の柄における「毬(まり)」は家族の絆や調和を象徴しています。この柄は家族の一体感や団結を表し、円満な家庭や結びつきの強さを示しています。その美しい想いは、家族の絆を大切にする心や、共に力を合わせて困難を乗り越える姿勢を称えています。

「桜」という柄には稲の神様「さ」が宿る「くら(蔵)」に由来するという説があります。桜は日本の国花でもあり、五穀豊穣を願い、新しい門出を祝う縁起の良い柄です。

組紐の柄にはさまざまな縁起の良い意味が込められています。幸福や繁栄、長寿や幸運を願う想いを込められています。組紐自体も結びつきや結束を表すものであり、家族や友情、団結したコミュニティの強さや調和を象徴しています。

古くは奈良時代の正倉院宝物に見られる歴史のある文様で、亀の甲羅に由来する六角形をしています。亀から連想されるよえに長寿で有名な柄です。この文様を複数連ねると、永遠の繁栄を願う文様になります

流水や水の文様や柄は、多くの場合、清涼感や清潔さ、生命の源である水の恵みを表しています。これは清浄さや澄んだ心、そして変化や流れることから生まれる新たな可能性を象徴します。また、水は古くから清めや浄化の象徴としても扱われ、新しい始まりや心の浄化を願う想いが込められています。流水や水の柄は、環境や心の清らかさを大切にする精神や、変化や成長への前向きな姿勢を表しています。

矢羽根の柄は、通常、矢の羽根を模した模様として用いられます。この柄は戦いや勇気、強さ、そして守りの象徴とされています。また、矢は的を射るための道具であり、目標を定めて進む意志や決意を表します。そのため、矢羽根の柄は成功や目標達成、勝利を願う想いが込められることがあります。一方で、家族の安全や守りを願う意味もあり、愛する人々を守る強さや勇気を表す柄としても用いられています。

七宝柄は、宝石や貴重な素材を模した柄で、通常、幾何学的なデザインを特徴としています。この柄は古代中国の伝統的な技法である七宝(しっぽう)細工から派生しました。七宝とは、金属に釉薬をかけて焼き付け、美しい色合いや輝きを出す技法です。この柄は富や幸運、豊かさ、繁栄を象徴し、幸せや成功を願うために用いられます。また、幾何学的なパターンは調和やバランスを表し、人生の調和や安定、そして豊かな人間関係を示すこともあります。七宝柄は、豊かな人生や幸福を追求する想いを込められることが一般的です。

桐の柄は、日本の伝統的な柄の一つで、桐の葉や実を模した模様です。桐は日本では長寿や不老長治、そして縁起の良い木として知られています。そのため、桐の柄は長寿や健康、繁栄を象徴し、家族や家庭の幸せを願う柄として広く使われています。また、桐は非常に丈夫であり、虫や腐食に強いことから、不変や永遠性も意味することがあります。この柄は家族の絆や結びつき、そして永続性を称え、家族の繁栄や幸福を祈る想いが込められています。

松皮菱(まつかわびし)は、伝統的な日本の文様で、松の樹皮を模した模様です。この柄は菱形の図形に松の皮をイメージした模様を配置したもので、松の持つ不滅や長寿、そして堅牢さを表しています。松は長い間生き続けることから、不変や永遠の象徴とされています。

この柄は縁起の良いものとして広く愛され、長寿や幸福、家族の繁栄を願う意味が込められています。また、松皮菱は強さや堅実さも象徴し、家族や社会の基盤を守り、繁栄させる力を持つともされています。

蝶の柄は、日本の伝統的な文様の一つであり、美しさや変化、再生、そして幸運を象徴します。蝶は日本の文化では幸せや喜びの象徴とされており、特に古典的な和の世界では、蝶の柄は美しい姿や儚さを表現する手段として用いられます。

蝶の柄は一般に、変化や成長、新しい始まりへの期待を意味し、人生のさまざまな局面での幸運や幸せを祈る想いが込められています。また、蝶は不老長寿を象徴する生き物でもあり、長い間幸せな人生を送る願いも込められています。その美しい姿や輝きから、蝶の柄は洗練された美意識や良き運命を求める意味でも好まれています。

扇面(せんめん)は、日本の伝統的な文様で、扇子の形を模した模様を指します。この柄は、美しさや風雅さ、そして幸運を象徴します。扇は日本の文化では古くから贈り物や祝いの品として愛され、その美しい装飾や風情から、扇面の柄は幸福や幸運を願う象徴として広く用いられます。

扇面の柄はしばしば富や繁栄、長寿を意味する要素も含まれ、また、風に関連づけられることから新しい始まりや変化、良き運命をもたらす意味も込められています。この柄は美意識や上品さ、そして良き運命を追求する想いを表し、日常の中での幸福や幸運を願う象徴として重宝されています。

雲取り柄(くもとりがら)は、雲の模様を表した伝統的な日本の文様です。この柄は、雲の美しさや神秘性、そして自然の力を表しています。雲は日本の伝統的な文様として広く使われ、特に染物や陶磁器などの装飾によく見られます。

雲取り柄はしばしば幸運や縁起の良さを象徴し、大空に広がる雲のように広い幸せや成功を願う意味が込められています。また、雲は移ろいや流れの象徴でもあり、人生の変化や成長を示します。この柄は機知や柔軟性、そして運命を受け入れる柔らかい心を表し、幸福や幸運を迎えるための道を模索する想いが込められています。

薔薇の柄はしばしば愛情や感情豊かさを表し、美しい花びらの模様は美意識や優美さを象徴します。また、薔薇は力強い棘を持つことから、愛や情熱には強さや困難を乗り越える強い意志も含まれています。

この柄は愛や美しさを讃えるだけでなく、人生の複雑さや多様性を表し、生命の美しさと儚さを称える意味も含まれています。そして、愛する人への感謝や尊敬、豊かな心を持つことを大切にする想いが込められています。

麻の葉柄(あさのはがら)は、麻の葉を模した模様であり、日本の伝統的な文様の一つです。この柄は麻の葉の形状を抽象的に表現し、麻は古くから日本の伝統的な素材として重宝されてきました。

麻の葉柄は、丈夫さや成長、そして健康を象徴します。麻は成長が早く、強靭であり、その特性から生命力や持続力を意味することがあります。また、この柄は縁起の良いものとしても知られており、繁栄や成功、そして家族の健康や幸福を願う意味が込められています。

麻の葉柄は幾何学的な模様で、調和やバランスを象徴することもあります。また、古来より麻は清浄や浄化の象徴ともされ、心身の浄化や新たな始まりを願う意味も含まれています。


青海波柄(せいかいはがら)は、波の模様を表した伝統的な日本の文様です。この柄は海の波の形を模し、青く縞模様が連なる様子を表現します。

青海波柄はしばしば縁起の良い柄として知られており、海を表すことから広大な可能性や新たな展望、そして豊かな成功を意味します。波の連なりは移り変わりや流れを象徴し、人生の変化や成長、そして新しい始まりを意味します。

この柄はまた、人々の心を洗練された美しさや自然の美しさに導き、生命や自然との調和を示します。青海波柄は美しいデザインと縁起の良さを兼ね備え、新しい一歩を踏み出すことや良き運命を求める意味を持っています。

藤柄(ふじがら)は、藤のつるや花を模した模様です。日本の伝統的な文様の一つであり、藤の美しいつるや花を美しく表現しています。

藤は日本の美しい季節の花として愛されており、その花言葉は愛情や幸福、そして誠実さを象徴します。藤の柄はしばしば愛や絆、忠誠心を表し、また、家族の結びつきや幸せを願う意味が込められています。

この柄は美しいつるや花を通じて、豊かな愛情や豊かな人間関係を表現し、家族の幸福や繁栄を願う思いが込められています。また、藤は長寿や繁栄を象徴することから、幸せな未来への希望や安定を願う意味も含まれています。




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