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目次
新南座になってさらに素晴らしい劇場に。
松竹の武中雅人専務は最近、耐震補強を施しつつも、風景を損なわずに保存するという複雑な作業を2年間の工期で成し遂げたことを誇りに思っています。この工事の最も重要な点は、国の登録有形文化財に指定されている建物(1929年に建てられたもの)を可能な限り保存し、修復したことです。特に内装は芸術的と評され、工事前に内観の3Dモデルを作成し、天井の格子やアール・デコ調の照明など、細部まで忠実に復元されました。
客席は以前よりもゆったりとした椅子に更新され、要望の高かったエレベーターが設置されるなど、劇場内の快適さが大幅に向上しました。これによって、芝居だけでなく劇場内にいるだけでもより楽しい体験ができるでしょう。この新しい劇場は一般に公開され、松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎の襲名披露公演として、11月1日に『吉例顔見世興行』の幕を開けます。
街ごと賑わう「まねき看板」さらに「まねきあげ」とは?
こんにちは、師走の訪れを感じさせる京都の風物詩「顔見世興行大芝居」。たくさんの賑わいが期待されますが今回は歌舞伎の芝居小屋で正面に飾ってある「まねき看板」。江戸時代から配役の目安として親しまれてきましたが、まねき看板に込められた願いや意味などご紹介いたします。
大入りを願う「まねき看板」とは?
伝統行事、師走の訪れ「まねきあげ」とは?
毎年、南座の顔見世興行の時期になるとこの“まねき看板”が上がり、それがなんとも言えない京都の冬の風物詩にもなっているんですよ。そして、この作業、実は鳶職人が20人近くも関わっているんですよ。日をまたぎ深夜まで行われる作業で、まず“まねき”を飾る竹でできた下地作りが始まります。それだけでも深夜12時ごろまでかかるんですよ。そして、次は一枚ずつの“まねき”を手作業で上げて、バランスを見ながら確実に固定していくんです。ほとんどの“まねき”が掲げられる頃には、東の空が明るくなっているんですよ!もちろん、南座のスタッフも徹夜で作業を監督しているんですよ。このまさに徹底した手作業のプロセスが、なんとも感動的でしょう?
「勘亭流」の文字で千客万来を祈願
勘亭流といって、歌舞伎の看板や筋書きなどで使われる太めの筆文字なんですね。これは寄席文字や相撲文字と同じく江戸文字の仲間で、一見似ているけれどそれぞれが独自の発展を遂げてきた書体なんです。
そのルーツは、武家の公文書などで使われてきた御家流なんですよ。
この勘亭流、歌舞伎やその舞台関連のものでよく見られるんです。字の太さや線の流れが特徴的で、その個性的なフォントは見る人を引き付ける力があるんです。
板いっぱいに字を書いて隙間なくお客さんで埋まるように願いを込めて「勘亭流」で書かれています。
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「花街総見」で芸妓さん舞妓さんが鑑賞
京都の花街ごとに芸妓や舞妓が集結して、待ちに待った「吉例顔見世興行」が始まりました。
では「花街総見」とは一体何かと言うと、芸妓や舞妓たちが舞台での舞踊などを通じて、学びと技を磨く恒例のイベントなんです。
2021年の南座顔見世興行の初日は祇園甲部の芸舞妓たちが約50人も訪れたんですよ!一堂に会して舞台の上での躍動感や技の華麗さを競い合う、まさに華やかな時間がスタートしましたね。このイベント、いつもなら舞台の上だけではなく、舞台の裏側でも熱気が漂っていることでしょう。それぞれの花街の伝統や技を持つ芸妓や舞妓たちの緊張感や興奮が伝わってきそうですね!
初日と千秋楽
いかがでしたでしょうか?歌舞伎には顔見世、襲名披露などその時限定の楽しみ方もあります。
何回か観劇を経験した方の中では「初日」「千秋楽」にこだわる方も。
皆さんも自分だけの楽しみ方を見つけ出してください。
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