こんにちは今回は猫のケージについて話していきましょう。ケージでの飼育は可能なのか?またずっとケージに入れれるものなのか?猫のストレスであったり健康を害すことは?はい、結論から言うとケージはあったほうがいいです!あとはどう使うか?どのタイミングで、どの程度、どんなケージがいいか?といったところを解説しちゃいましょう。
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ケージ飼いすることによるメリット・デメリットは?
猫のためになるメリットは?
誤飲から猫を守れる
猫は好奇心の塊です、お腹が空いていなくとも部屋中にある口に入れられるものはとにかく味見してみる可能性があります。空腹なら尚更です。「人の食べ残し」「落ちているチョコレートのカケラ」「こぼれたアルコール」または食べ物でなくても「ヘアゴム」「プラスチックの破片」これらのものは全て猫にとって害のあるものばかりです。これらのものの誤飲を守るためにもケージは役に立ちます。せめて部屋の掃除をする間でもケージに入っていると安全を確保できるかもしれませんね。ただし肝心のケージの中がゴミだらけだと話になりませんけどね笑。
病気の際隔離できる
流行病や感染症などから猫を隔離する可能性もありますよね。人のインフルエンザやコロナは伝染らないとは言いますが、猫ちゃんやその他の動物を多頭飼いしている家庭などでは感染症の対策は必須です!そうなった時にケージを買うのでは少し遅いかもしれません。用意したからといって簡単にケージに入って生活できるほど猫は単純ではないので普段の生活から少しずつ習慣づけすることをお勧めします。
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家事などの事故から猫を守れる
猫ちゃんの可愛くて愛嬌があるところの一つに「謎についてくる」がありますが食事の準備や火を使ったり水を使ったり猫にとって危険なシーンは生活の中で結構多いですよね。こんな時もポイントでケージが役に立ちます。ふとした時に「猫ふんじゃった」的なことにならないように日頃から危険な場所に近づかない訓練をするかケージに入ってもらうか検討してもいいかもしれません。
猫にとってのパーソナルスペースを確保できる
家の中でいまだに居場所が定まっていない猫や「家族になったばかりの保護猫」や引越したばかりの新しい住居など猫にとっての安心できる場所としてケージは役に立つかもしれませんね。そもそも猫は縄張り意識の高い生き物ですのでケージを自分だけの絶対的な場所として思っている猫もいます。うちの猫もケージは好きみたい、落ち着くのかな?体調が悪い時や落ち着きたい時にはケージの中に自ら入っていきますね。
猫や飼い主にとってのデメリットは?
ケージによって自由を奪われるストレス
メリットでご説明した「猫のパーソナルスペース」として確立していないケージの場合は注意が必要です。たとえば成猫に多いかもしれませんが飼い主の都合で長い時間ケージに入れられて自由を奪われるのは嫌がる可能性があります。自由気ままに過ごしてきた保護猫や成猫の場合、事情があってケージを採用するならそれなりに準備と慣れさせて行く訓練が必要だと思います。猫にケージの中も悪くないと思わせるようにご褒美とコミュニケーションを欠かさずにしてあげてください。
トイレと食事の同一スペースによる衛生面の心配
ケージのサイズも様々ですが食事スペースとトイレは必然的に近くなるもの。なのでまめにトイレの掃除や食器の洗浄をして衛生的に保ってあげたほうがいいです。多くの時間をケージで過ごすなら、できたら猫のサイズに合わせてキャットタワーなどが入るくらいのケージサイズにして「寝るスペース」と「トイレ」と「食事場所」は離してあげてくださいな♪お勧めの配置は「タワーの一層にトイレ、二層に食事、三層に寝床」。猫の性質と衛生面を考慮すると過ごしやすいと思います。
天然木製猫ケージ『ieneko』飼い主とのコミュニケーション不足
猫をケージに入れる時間が長くなると必然的に猫と遊ぶ時間やコミュニケーションが取れなくなり猫にとってストレスや最悪の場合、体調を崩すこともあります。それだけ飼い主とのコミュニケーションは猫にとって大事なんです。ある程度は猫も孤独の耐性はあるかもしれませんがスキンシップや毛づくろい、声かけなどをあまりにもしてあげないと「過剰なグルーミング」「問題行動」で病気や怪我の原因になることも!
>>スキンシップ不足の猫に見られる変化 問題行動を起こすことも…?
運動不足による肥満の心配
猫が太ると患う病気は多く、さらに猫は全般的に「肥満」になりやすい動物です。ケージ生活が長い時間あると猫は運動不足になってしまいますよね。それでもケージ生活をせざるを得ない場合にはせめてケージの中に三段以上のキャットタワーが入るほどのタイプを選んであげてください。ストレスとも関係があるのですが猫は「横」の動きよりも「上下運動」を好みます。猫を公園に連れて行っても犬のようにはしゃがずに端っこで虫などを見ていますよね?高いところに身を置くことが多いように猫にとっては上下運動こそストレス発散と運動不足の解消になるのですぅ。
まとめ
ケージは猫にとって決して悪いことばかりではなく時として「自分だけの縄張り」であったり「危険から身を守る道具」であり飼い主さんにとっても安心できる道具となることがあります。
ただし猫の環境を無視した自己都合のためではなくお互いのためになるように利用できればいいですね、理想は子猫の時から当たり前のようにケージのある環境であれば感染症や新居に引っ越ししたときなど、いざという時に猫のためのパーソナルスパースになります。自由な野外の生活に慣れている保護猫を迎えることになればやはり時間をかけてケージが安全で安心できるスペースだという習慣をつける努力が必要かもしれませんね。努力の先にモフモフの恩恵がありますように!
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